天平の泡沫

tenpyo

20◆◆年、東京、空に大きな筆字の丸が出現した。

黒墨に染まった空は溶け、地に降り注ぎ東京23区とその他世界を隔てるように覆う壁を作り出した。
一週間後、閉鎖空間での生活は唐突に終わりを迎えることになる。

黒墨の空から降り立ったのは羽衣を纏った古風な女性。
空のような黒い髪を腰まで伸ばした美しい女性。

口を開けばすべての中にいた人々に聞こえるもの。
脳内に直接響くような声、世界の古賭ノ刃を聞き終えれば、人々は武器を取るのだった。
黒墨の壁が開ければ、外の世界は未知の異世界となっていた。

それは昔の出来事、今は約200年後の世界。

部屋主:ぺこ
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