鈍色のパラミシア
nibiiroむかしむかし、あるところに勇者と魔王が居りました。
勇者と呼ばれたその人は、光の神の加護を受けた勇敢な青年でした。
魔王と呼ばれたその人は、闇の神の加護を受けた孤独な青年でした。
魔王は自らの体を千切り幾千幾万もの化け物の軍勢を作り上げ、人間の国を襲いました。
困った王たちはとある勇気ある青年を勇者とし、魔王の首を取ってくるよう言いました。
勇者部隊と魔王軍の戦いは何年も何年も続きました。
勇者は遂に魔王の元へ辿り着き、自らの命と引き換えにその首を取りました。
歓喜する王たち、しかしその喜びは長くは続きませんでした。
魔王の死により消えた化け物の軍勢と代わるようにして、異形の者が現れ始めたのです。
彼らは無秩序に人間を襲い喰らいました。
再び困った王たちは、今度は異形討伐の為の機関を作りました。
それから数百年。
長い長い戦いはまだ続いています。
貴方は機関の者、蔓延る異形どもを処分してやりましょう。
貴方は異形の者、足掻く人間どもを喰らってやりましょう。
これは、勇者と魔王の戦いの、未だ終わらぬ後日談。
部屋主:千草、リア友
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